was successfully added to your cart.
LOG

マイノリティインフルエンスの未来、私たちの現在。

By 2018-04-06 No Comments

2018年3月26日に開催されたPurple Day Tokyo(パープルデー東京)のCelebrationを兼ねたPublic Party。

てんかん、LBGTの当事者・支援者が語る、半径50メートルの中から育ち始める未来とは。

3.26はパープルを身に着ける日”Purple Day(パープルデー)”


カナダ発のてんかんの啓発デー。10年目となる今年はフロリダ・ディズニーランドでのkick-offをはじめ、世界各地で様々なイベントが開催された。

日本への上陸は2017年。名古屋から東京、大阪、仙台、長崎など、年々拡大中。

 

“てんかん”✕“LGBT”。渋谷らしくマイノリティインフルエンスを考える


チェ・ゲバラ、マハトマ・ガンジー、X Japan、Youtuber…最初はマイナーな立場にありながらも、世の中に影響をもち社会を変えた人々がこれまでに多数いて、世の中の「当たり前」を変えてきた。

社会心理学の観点でいう「マイノリティインフルエンス」、という切り口からPublics について考え、活動している団体も多数あるが、PUBLIC CARNIVALもその一助となる様な活動を進めていきたい。今回は、「ちがいを ちからに変える街。渋谷区」の将来ビジョンをもとにまちづくりを進める、ミックスカルチャーの発信地“渋谷”を選んだ。

ドレスコードはパープル&ホワイト。てんかんやLGBTの当事者や支援者に限らず、音楽やつながりを楽しみたい人々が集まり、ダンスミュージックを愉しみながら、月曜日の夜は更けていった。

Junya:今日ご参加いただいているみなさん、ご質問です。

「私は文字を書くとき左利きだ」という方は?

「血液型がAB型」という方は?

—ありがとうございます。諸説ありますが、人口の7.6%がLGBTの割合と言われていて、だいたいさきほどの質問で手をあげた方々と同程度の割合ということでイメージいただければと思います。

言葉としてはよく聞くようになったかもしれませんが、改めてそれが何であるのか、Teruさんから少しお話いただけますでしょうか。

“性”の分類は50種類以上の国もある


Teru:性は、「カラダの性」、「ココロの性」、「誰をスキになるか」の3つによって分類できます。カラダとココロの性は男性・女性の2種類に分かれ、誰をスキになるかは男性・女性・そのいずれも、という3種類に分かれるため、最小でも12種類存在するんです。さらに国によって分け方が異なり、アメリカ版facebookでは約50種類が存在しているとも言われ、実に多様です。

近年では、そういった多様な性をもつ人々を総称してLGBTと呼び、世界各地でダイバーシティ・インクルージョン推進の動きが盛んになってきています。

Junya:ありがとうございます。次に「てんかん」について。

「てんかん」という言葉を聞いたことがある人、いらっしゃいますか?

—ほとんどの方が聞いたことはある、という状況でしょうか。

日本でも100万人はいるといわれているんですが、ちょっとイメージしづらいかもしれないです。例えると、「渡辺さん」「伊藤さん」「山本さん」などなど・・・

おおよそこの苗字の方々の人口と同じ程度なんです。

では、具体的にどのようなコンディションなのか、Aiさん、Chieさんに伺ってみたいと思います。

 

“てんかん”とは目に見えにくい脳の病気


Ai:てんかんは、複雑な機能をもっている「脳」がうまく働かなくなる“発作”が起こる病気です。手が思ったように動かない、幻覚が見える、などの症状が現れるが、人によっていろんな症状があり、発作が起こるタイミングや頻度も人によって大きく異なります。

てんかんは見た目にはわかりづらく、発作が起きていないときは健康な人と変わりません。頻度は100人に1人と言われ、小学校の2〜3クラスに1人くらいはいる計算になります。

脳に機能障害が起こると発症することから、交通事故などで自分が発症するかもしれないような身近な病気です。

Chie:発作は薬で抑えられる。ことばで説明しづらい発作が起こることも

「てんかん=泡を吹いて倒れる」というイメージが強いかもしれません。でも実際はそれ以外の発作がたくさんあります。発作は薬である程度抑えられますが、ことばで説明しづらい発作が起こることもあります。

Junya:マイノリティといっても、割合上少ないことに対して便宜上今日はそう呼称しているのですが、あえてご質問です。マイノリティと言われたとしたら、正直どう思いますか?自分のことについてどう思っていますか?

また、そう思っていないとしたら、自分のことについて正直どう思いますか?

 

Teru:もっとわかってくれる人がたくさんいたら、楽にカミングアウトできたかな。

自分がマイノリティだという自覚はあります。LGBTの人数がもっと多かったら、自分のことをわかってくれる人がもっと多かったんじゃないかと思います。僕が自分の性について周囲にカミングアウトできたのは20歳。もっとそういう人がたくさんいたら、もっと早く、もっと楽にカミングアウトできた気がする。今では、マイノリティっていうよりも、”自分は自分”だと捉えています。

てんかんは「どうしようもない事実」


Chie:私も自分のことはマイノリティだと思っています。それは「どうしようもない事実」だからこそ。てんかん患者は100人に1人と言われていても、実際は知的障害のようなものと比べると一般の方からの認知は圧倒的に低いです。

てんかんを持つ人の自動車事故が大きく報道されたこともあり、世の中のイメージは良くないと思います。「てんかんを持っていることは悪い事」なんじゃないかと自分でもついつい思ってしまう。なかなか勇気を出して言えないのが本音のところです。

 

病名すらつかない自分だけの“悩み”を抱える人もいるのでは


Mai:「てんかん」などの名前のある状態だけでなく、病名すらつかないような悩みを抱えている人もいるんじゃないかと思います。自分だけが気にしている事で、ひとり傷ついているという人も、もしかしたらあるのかもしれないなあと。

その人自身が魅力的なら、それでいい


Ai:マイノリティという言葉自体に、「少なかったらダメなの?」という違和感を覚えます。数が多かったら正しいとか、偉いというわけじゃない。大切なのはその人の本質を見ているのかということ。「てんかん」の活動を通じて私が出会った人々はみんな魅力のある人ばかり。なのに、みんな何か生きにくさを感じているように見えました。「てんかん」というマークがついたことで生きにくさを感じるのであれば、それはよくないこと。その人自身が魅力的なら、それでいいと思う。

 

Junya:ありがとうございます。今日PUBLIC CARNIVALにご参加いただいている方々も、先ほどまで(笑)仕事をされていた方がほとんどだと思いますが、ビジネス上の戦略は“マイノリティ”が勝ちパターンになることって多いと思うんですよね。競争戦略上。

ビジネスの世界では、かえってマイノリティじゃないと勝ちにくい。他の会社や他の提案と違うもの、違う切り口じゃないと他に負けてしまう。他と違うことが最大の強みになるというのは常々感じています。

そして、もう1つゲストのみなさんにご質問を。それぞれ、普段から様々な活動をされていらっしゃると思いますが、今の自分&仲間の活動量が1だとして、これを10に持っていくためにどんな事をしたらいいと思うか、ご意見をお聞かせくださいませ。

 

自分の言葉で世界に発信したい


Ai:これまでは製薬会社という立場から、会社の名前で「てんかん」についての情報発信をしてきましたが、これからは個人としてデジタルなどを通じて自分の言葉で世界に発信していきたいと思います。まずは伝え方を学ばなければと思っています。

 

声をかける余裕のある人になりたい


Mai:最近、弱視の人を街で見かけて、すぐに声をかけられなかった自分がいました。忙しい、など理由は色々あれど、自分に余裕がないと人に声をかけられないもの。そんな思いのある人になりたいと思います。

てんかんの啓発を誰か任せにしちゃいけない


Chie:てんかんのことを語るのに、自分の顔を出したり、実名を公開するのはすごく勇気がいりました。これまでNPOの活動も匿名のままやってきて、自分の事がばれたらヤダな、とずっとネガティブな思いを抱えていました。でも、日本の中でてんかんの啓発を進めていくのを、誰か任せにしちゃいけないなと思いました。もうこれからは怖いものはないですね。顔も名前も一度出しちゃったし。(笑)

人を信じて相談しながら広めていきたい


Teru:今、個人ではLGBTの講演活動を行っていたり、NPOで活動をしています。まずは「相談すること」が大切だと思っています。「頑張っているから見てください」よりも「困っているから助けてください」ということが大事かと。ゆるやかなつながりの中で助けてもらいながら関わっていくことで、輪が広まっていく。人を信じて相談することを続けていきたいです。

 

Junya:みなさんありがとうございます。今日のこの短いセッションの内容、冒頭の内容をハッキリと覚えている方は少ないかもしれません。明日、あさってと時間が経過するとその記憶量は当然少なくなっていきます。

だからこそ、話した事を忘れてしまったとしても、5秒、10秒、瞬間の記憶、音楽やファッションの記憶。そういう瞬間って薄れにくいと思うんですよね。

PUBLIC CARNIVALは、その瞬間、その空気、そこからしか見えない景色を、世界中の人たちと共有していけるようにしていきたいと思います。

Leave a Reply